YouTubeでもSHOWROOMでもいいから、アイドルは「ていねいな暮らし」配信をしろ! してほしい! してください! しませんか?
と、管理人めぐちゃんは切に願っています。
李子柒ってだれ?
李子柒というYouTuberがいる。
中国の山奥、古めかしい台所でひたすら手のかかる伝統的手仕事(主に作物の収穫と調理)をするだけの動画であるが、これがなかなか良く人気である。
昔ながらの道具を使って作業が進み、ケミカルなものや大量生産っぽいものはめったに出てこない。と思いきや、ナチュラルほっこり界隈ではお馴染みの「密閉瓶」が突然出てくるところなんか大変よろしいのである。
Weibo開催の「食品業界で最も影響力のある賞」(中国サイト)を受賞したらしいが、つい先日「私の動画がコピーされているし私の国籍を変えてる。私は中国人で祖国も中国、それに誇りを持っています、うんうん」みたいなことを喋る短い動画を上げていた。悲しいが悪用されるほど人気者である。御多分に漏れず、整形だとかかわいくないとか本当は派手だったとか文句もたくさんつけられている。どの国も同じなのだね。
ていねいな暮らしという
ライフスタイル
さて、日本には「ていねいな暮らし」という言葉がある。身の回りのことを手間暇かけてきちんとする、みたいなライフスタイルのことである。
キラキラ派手とか、手軽でインスタントで時短とか、ファストなものを大量消費、みたいな過ごし方とは逆で、自分なりのこだわりを持ち、ストーリーのある消費を好む。
程度の差はあれど、女性はこっち方面に趣味嗜好が向かう人は多いのである。男性方面の文化・思想には疎いが男性にもいるだろう。何を隠そうめぐちゃんもこっち寄りのタイプで、レトルト食品やペットボトルを憎んでいる(買っちゃうけど)
ターシャ・テューダー氏や松浦弥太郎氏なんかお手本かと思われる。
50歳代半ばよりバーモント州の小さな町のはずれで自給自足の一人暮らしを始め1800年代の農村の生活に学び、彼女の住む広大な庭で季節の花々を育て続けるライフ・スタイルは、日本でも注目を集めた。ターシャ・テューダー – Wikipedia
48グループだと、卒業生の仁藤と萌乃さんがそういう感じだった。
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この系統はなんというかほっこりしていてナチュラル。
エシカルな消費を好み、見た目の飾り方もシンプルになってくる。ある意味意識が高いのでちょっと近寄りがたいことも。
テーブルにお花を飾ってカリフラワーのポタージュとか出汁からとった繊細な煮びたしとか作ってくれるのは有難いけど、今日はソファでバーガーキング食べてそのまま寝るんじゃ、と言いたくなる。
そこを突くのである!
アイドルがする!!!
やっていることは「ていねい」なのだが、ことさらそれを強調せず、可愛い子が淡々とやる。押し付けがましくない。
日本のスローライフ系動画を見ると、以下のようなものが多い。これらは今ほしがっている動画とはまったく別物である。
・顔出しなし、テロップのみのハウツー動画
・インタビューしながらの動画でしゃべりっぱなし。
・お涙頂戴エピソードやお説教臭いメッセージが込められていてブレちゃう
というわけで李子柒的アイドル配信は日本ではまだあまりなさそうなのでやっていただきたい。
アイドルの老舗ハロー!プロジェクトがSATOYAMAムーブメントというプロジェクトを行っているが、なんかほっこりとかじゃないからこれもまた別物。
リトル・フォレストってなに?
この手のものは商業的にも成果を上げている。
タイトルにも入れた『リトル・フォレスト』という作品である。まさに、若い女性が田舎で自給自足、農作物を育て、備蓄保存し、調理しながら進む物語。
漫画原作で映画化された。女性コミュニティではけっこう知られた作品なのだが一般的にはどうなのだろうな?
こちら韓国でもリメイクされたのである。
人気である!
具体的には、こういうことです
ていねいな暮らし、で検索すると「疲れた」とサジェストに出てくる。
自身で選ぶはずのライフスタイルに疲れるだなんてめぐちゃんとしては全く意味がわからないが、例えば誰かにやらされているとか、なにか打算があるとか、他人に見せるためにやっている、なんて人は疲れるのだろう。
そういう意味では、若くて日々を突っ走っているアイドルたちがこういった意識を持つのは難しいだろうから、やらせることになってしまう。疲れさせてしまうだろうか。でも動画の時だけで良い。郷土料理作るとかさ、地元のお祭りの準備手伝うとかさ。梅仕事とか、ほうきで掃除とかショートパンツで雑巾がけとか見たいなぁ……。48グループの多様な地方色がまさに生かせるではないか。
谷口もかちゃんの精米配信とか、まちゃりんの台湾料理配信なんかは良い路線だったと思う。作業内容に地域性や民族性があるとより幅広い視聴者を得られるだろう。ほっこりに興味がなくてもナショナルキャラクターや民俗に興味のある人が見る。
冒頭で紹介した李子柒と同じようなYouTuberもいて、こちらは滇西小哥。
「本物の雲南に住む女の子です」と説明文がある。ほぼひとり出演の李さんと違い家族の登場も多く、ものすごいテキトーな動画もあればインタビュー動画もある。料理や素材にも妙にリアリティがある。本物アピールするだけのことはある。
彼女らは非常に手際が良く、これらの作業を本当に日常的にしているかのよう。元々できたのか特訓したのか。『リトル・フォレスト』を見た時はなんて手馴れて自然な手さばきだろうと思ったが、この動画の後だとぎこちなく見える。大陸的ワイルドさに惑わされているだけかもしれないが。
彼女らはいずれも「都会で働いていたが家族のために田舎に戻ってきてこういった暮らしをしている、そんな日々を紹介しています」というスタンスらしいのだが(なんせ情報が少ないので翻訳や解釈が間違ってたらすみません)、映像だけでもどう見てもプロの仕事だし、その他ちゃんとプロデュースされていると思う。通販あるし。
でもそんなこと関係ないし、気持ちよくだまされるのがドルオタの仕事だし。しかしありがたいことにそういう設定を信じて見てくれる人もいるので驚きである。月に1回は帰省して祖母を手伝っているとかそういう設定にしてもいいかもしれない。良心と相談だ。
中国には同じようなYouTuberが結構いて、堂々パクリやんけ! と驚いたが、地方により文化が全く違うし視聴者サイドの好みもあるしで差別化できていたのであった。一カテゴリとして定着しているようだ。欧米人もこういうの好きだし各国で流行っているのかもしれない。
めぐちゃんは、文化的には滇西小哥氏住まう雲南の方が好きだけれど、李子柒氏の方が好きでそちらばかり見ている。
顔が好きだからである。
可愛い子を見たいのだ。
だったら推しがこういうのしてくれたら最高なのである。
間違えないでほしいのはただのお料理動画ではないのである。かわいいエプロン着てかわいい料理やお菓子を作って、うまくできなくて大笑い。このパターンは食傷気味だ。そしてレシピ動画でもない。もうそこに入る余地はない。
これもだめやったし。
ただ淡々と作業するだけでよいのだが、さすがにそれではアイドルファンがついてこないだろうから、リトルフォレストくらい喋ろう。
ちょっとした豆知識とか、コツを語る。流し見にも良い。
作業中は淡々として、普通ならカットしちゃうような「待ち」の時間にアイドルタイムを設けると良い。手間のかかる作業というのは、たいがい「待ち」の時間がある。料理ならば水切り、砂抜き、あく抜き、発酵、焼成、煮込み、漬け込み、乾燥、解凍……。その間をおしゃべりや歌タイムにする。料理だと何時間単位だから生配信じゃ難しいかな。
淡々としたほっこり動画と、おしゃべりしながら作るかわいい動画を分けるというやり方もある。ファン層が違う可能性もあるのでね。
これ系配信にはASMR効果もある。
皮をむく音、
包丁の音、
火が爆ぜる音、
炒める、揚げる音……
あ~~ベッドで聴きたいのである!
そして忘れてはいけないのがもぐもぐタイムである。これがあるからお料理配信を見てるんだよという人もいるはずだ。いや多いはずだ。ここがアイドルの送るほっこり放送のストロングポイントだ。しかしここでは従来のように、
「(カメラ目線で)いただきま~す……ん! んん! ほいひぃ~! 待って、これめっちゃうまくできたかも、やば。ちょっと見えます? このチーズ……」
とはやらない。
あえてわざとらしくしない。
今までのように棒状の物をくわえなくてもいいゾ! と田中みくりん以外のアイドルに伝えたい。
【HKT48】田中美久が生配信でチーズドッグを食べた結果…… | AKB48とかまとめぐちゃん
というわけで、虎視眈々と配信者枠を狙っているが正直何やっても二番煎じ、と悩んでいるアイドルさんいかがでしょうか。もうパイオニアとは言えませんが日本では目立てるチャンスがあると思います。ぜひお願いします。
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